2017-01-06

SDGダイアログ:アフリカの持続可能な未来のために


UNU-IASは10月28日、対話型イベント「SDGダイアログ」の一環として「アフリカにおける持続可能な未来」を行いました。研究者やアフリカの外交官ら100人が参加し、アジェンダ2063や、持続可能な開発のための2030アジェンダが掲げる17の持続可能な開発目標(SDGs)をどのように実行していくかなど、持続可能な未来を追及するアフリカが直面する課題や機会について議論を深めました。

イベントは、UNU-IASの評議員でもあるターニャ・エイブラハムズ(南アフリカ国立生物多様性研究所最高経営責任者)とマリア・イワノア(マサチューセッツ大学ボストン校ガバナンスとサステイナビリティセンター共同ディレクター、同大学准教授)による基調講演から始まりました。エイブラハムズ博士は、アフリカが持続可能な開発のための2030を達成するためには、持続可能な自然資源管理や政策対応を可能にする政府間の協力体制の促進など、社会的なパラダイムシフトを起こす必要があると強調しました。また、アフリカ諸国が、他から指示された課題について採択・達成するのではなく、国際指針に合致するそれぞれの開発目標を優先して達成できるよう支援する、国際的なパートナーの重要性を指摘しました。

一方、イワノワ博士は、マサチューセッツ大学国際政策研究大学院とともに開発した環境条約指標を用いて、ラムサール条約と有害廃棄物の輸入規制に関するバーゼル条約のアフリカでの達成状況について報告しました。

続いて、3つのプレゼンテーションが行われました。齊藤修(UNU-IAS学術研究官)が「アフリカ半乾燥地域の気候・生態系変動に対するレジリエンス強化戦略の構築」、エマニュエル・ムティシャ(UNU-IAS客員リサーチフェロー)は「アフリカ若手企業家イニシアチブ」、そしてリンダ・チナングワ(UNU-IAS日本学術振興会特別研究員)は「SDGsの地域化」について発表しました。パネルディスカッションでは、自立し、前向きに取り組むアフリカに対するさらなる支援の必要性に関して、活発な議論が交わされました。

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