2016-02-16
2015年9月の国連持続可能な開発サミットでの「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」採択を受け、2016年からはSDGsの実施へ向けて踏み出すことになります。国際的にみて、その最初の重要な機会が、G7サミットです。SDGsはミレニアム開発目標(MDGs)と異なり、全ての国に普遍的に適合する国際目標であることから、G7がリーダーシップを発揮し、率先してSDGsの実施を進める政治的意思を示すことが、極めて重要となります。その意味で、日本が2016年サミットの議長国となる意義は極めて大きいといえます。
本シンポジウムでは、2016年G7サミットに際してG7諸国、とりわけ議長国としての日本のSDGsの効果的実施に向けた主導的役割を期待しつつ、G7諸国がSDGs実施へ向けて発揮すべきリーダーシップのありかたを議論します。議論の出発点となるのは、昨年7月に発足したSDSN JapanからのG7サミットへ向けた提言です。SDSNは、SDGsの実施をはじめとした持続可能な開発へ向け、学術機関や企業、市民団体をはじめとするステークホルダーの連携のもとに解決策を導く国連事務総長が主導している世界ネットワークで、SDSN Japanは世界ネットワークを構成する日本のハブです。
また本シンポジウムでは、我が国において各分野の最先端で活躍中の専門家によるパネル・ディスカッションを行い、提言で扱われている課題の背景分析などを踏まえ、SDGs達成に向けた各ステークホルダー・各分野における取組の将来についても議論します。